通信設備

列車無線装置

いわゆるデジタル列車無線を採用しています。基地局は沿線14箇所(親局:総合基地、子局:みどりの、研究学園、万博記念公園、みらい平、守谷、流山おおたかの森、三郷中央、青井、新御徒町、南千住、八潮、南流山、柏たなか、・・・の順に千鳥状)にあり、基地局同士の伝送は後述の光総合伝送路(SDH)を、基地局からの伝送には線路沿いのLCX(漏洩同軸ケーブル)を利用しています。
LCXは車窓から目立つ黒色のケーブルで、側面にスリットが開いていて、スリットから電波を漏らしています。走行する列車はここから電波を拾えますが、LCX自体の電波は徐々に減衰するので、距離が開く柏たなか~守谷、守谷~みらい平には中継機があります。
車上設備は秋葉原側先頭車(X6XX)に搭載されていて、床下にアンテナが2系統備えられています。

騒音防止柵に付いているLCXケーブル(左)。黒くて太いケーブルです。
X6XXの床下にあるアンテナ(右)。乗務員扉下のものが1系で、後位台車付近が2系。

光総合伝送路(SDH)

つくばエクスプレスの通信設備の中枢で、基幹伝送路とされています。各種電話、列車無線、旅客情報、遠隔監視、沿線防災など、あらゆる通信がここを介しています。
2ファイバパス切替方式(1箇所が断線しても通信できる構成)の光ファイバーケーブルに各種伝送装置が備えられた構造になっており、前述の列車無線も、この回路を利用した伝送装置の一種です。

光PCM搬送装置

電話などの信号を光に変換し、SDH上を搬送、その後復号化して搬送先に届ける装置です。SDH沿いに22箇所の基地局(20駅+総合基地2系)があり、列車無線と同様に千鳥状に配置されています。
ネットワークの管理制御端末は総合基地の総合管理所信通機器室にあります。

マルチメディア伝送装置

こちらは主に駅の遠隔監視などができる装置で、本社の佐竹ビルもネットワークに加わっています。
コンコースの画像や動画などを効率よく指令側に配信できるようなシステムを構成しています。
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