入出庫線複線化工事(その3)

TXレポート

入出庫線複線化工事について、2015年6月から2016年10月まで1年半の動きをまとめます。前回のレポートはこちらです。

入出庫線複線化工事について

前回と重複する内容ですが、守谷駅と総合基地を結ぶ入出庫線の複線化工事が行われています。「車両故障などのトラブルが発生した場合に入出庫ができなくなるリスクを低減するため」で、平成25年度から延長1,381mの線路を鉄道建設・運輸施設整備支援機構が建設しています。
平成29年度中の完成を予定しており、投資予定額は88億円です。増設が予定されている土木設備は以下の通りです。

  • 守谷駅4線区間の終端
  • ↓第二北園高架橋
  • ↓守谷東架道橋
  • ↓守谷東高架橋
  • ↓第二北園架道橋
  • ↓第三北園高架橋
  • ↓盛土区間
  • ↓第四北園高架橋
  • ↓第三北園架道橋
  • ↓小貝排水路橋梁
  • ↓第一筒戸高架橋
  • 総合基地引上線の終端

工事の状況

1枚目を「第一筒戸高架橋」の南側(下画像の5工区の下側)、2枚目を「第一筒戸高架橋」の北側(下画像の5工区の上側)または「第一筒戸高架橋」の片渡り線、3枚目以降は定点に限らない写真とし、2015年6月から2016年10月までの動きを振り返ります。
前回レポート時点で、第二北園(ほくえん)高架橋の外観は完成状態となりましたので、第一筒戸高架橋を中心に撮影しました。


鉄道建設・運輸施設整備支援機構による工事進捗状況より引用前回レポートから平面図を再掲します。

2015年6月13日

3枚目は「小貝排水路橋梁」付近、4枚目は横から見た「第一筒戸高架橋」、5枚目は盛土区間、6枚目は「第二北園架道橋」の直下の様子です。
前回は、既設入出庫線に沿うように柱が立ち始めたところでしたが、一部で桁が姿を見せ始めました。また2枚目の写真のように一部で既設高架橋の擁壁の撤去が始まり、5枚目の写真のように擁壁用の支柱の新設が確認されました。搬入を容易にするためか、開業設備と異なる平面調、多分割の擁壁になりました。

2015年11月01日

3枚目は「小貝排水路橋梁」付近、4枚目は横から見た「第一筒戸高架橋」、5枚目は盛土区間と第三北園高架橋の境界部分、6枚目は「第二北園架道橋」の直下の様子です。
前回より桁が増え、連続した高架区間が姿を見せています。擁壁についても順次構築が進んでいます。6枚目の通り「第二北園架道橋」が道路の上に架けられました。

2016年02月27日

3枚目は「小貝排水路橋梁」付近です。橋が全て架かり、擁壁も8割方設置が終わっているようです。路盤工事が大方完成したのではないかと思います。1枚目のように仮設の迂回道路を撤去する工事が進んでいます。

2016年05月01日

3枚目は「第一筒戸高架橋」の既設高架橋との接合部分、4枚目は横から見た「第一筒戸高架橋」、5枚目はTX車内から見た「第二北園高架橋」の既設高架橋との接合部分、6枚目はTX車内から見た4線区間の様子です。
レール、枕木の設置が行われており、守谷駅側のほうが工事が進んでいることが分かります。1枚目の通り、仮設の迂回道路の跡地は水田に戻りました。また、2枚目の通り、総合基地付近の従来半分のみ供用されていた架線を支えるビームが延伸され、本設の架線柱に接続されつつあります。

2016年05月29日

3枚目は「小貝排水路橋梁」付近の様子で、擁壁と架線柱が出揃っています。2枚目の「第一筒戸高架橋」の北側は架線関係以外は完成状態となりましたので、定点観測を終了しました。

2016年07月10日

3枚目は「第二北園架道橋」の直下の様子で、仮囲いが取れて完成状態となりました。2枚目の通り、「第一筒戸高架橋」上の既設線では脱線防止ガードの一部が撤去され、25km/hの速度制限が掛かっています。何が始まるのでしょうか。(奥で姿を見せたのは車体更新場です。)

2016年08月08日

3枚目は守谷駅から見た5・6番線の様子で、遠くに見えるのが入出庫線です。5・6番線の間に渡り線の設置工事が確認されました。どちらかと言えば入出庫線複線化に付帯した設備ですが、今後の進捗は「守谷駅追越設備工事」(詳細)のほうで扱います。
2枚目の通り、守谷駅構内の片渡り線と同時に、「第一筒戸高架橋」上にも片渡り線が新設されることが明らかになりました。元々、新設の入出庫線は総合基地の入出庫線ではなく、引上線に接続される形となりますので、ここに渡り線を作ることで、総合基地の入出庫1番線から、新設の入出庫線へ進出できるようになります(総合基地配線図)。

2016年09月03日

3枚目は真上から見た「第一筒戸高架橋」です。1枚目では線路にシートがかけられていますが、3枚目から推測するに型枠にコンクリートを流すための保護でしょうか。線路の敷設がほぼ終わりました。

2016年10月16日

3枚目は前回レポートから触れていなかった第二北園高架橋ですが、変化は分からず、高架下の駐車場も閉鎖状態のまま放置されています。
1・2枚目の通り、架線を支えるビームが取り付けられました。片渡り線付近ではバラストの敷設が行われ、完成しているかのような雰囲気です。

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